top of page
WDC小委第3回

地球惑星科学委員会・国際対応分科会・WDC小委員会(第21期・第3回)記録

文責:渡邉 堯

日時:2011年2月1日13時50分―15時

会場:情報通信研究機構小金井本部本館4階国際会議室

 

出席者(委員)*:阿部文雄、荒木 徹、家森俊彦、石井 守、荻野瀧樹、門倉 昭、金尾政紀、篠原 育、柴崎清登、能勢正人、村田健史、渡邉 堯(議長)

 

*:本委員会は、名古屋大学太陽地球環境研究所・研究集会「WDS国内シンポジウム(第1回)」のセッションの一環として拡大委員会の形で開催され、日本学術会議情報学委員会・国際サイエンスデータ分科会より、土居範久、岩田修一、長島 昭、芦野俊宏各委員の参加があった他、シンポジウム出席者(全体で35名)の同席があった。

 

 

報告事項1:WDS-IPOの設置

 2010年8-9月に、WDSの実務を担当するWDS International Programme Office (WDS-IPO) を設置する機関の国際公募がICSUによって行われ、同年10月末に開催されたICSUのExecutive Boad において情報通信研究機構(NICT)に設置されることが決定した。これを受けて同年12月8-9日にICSUによる現地訪問が行われ、ICSUとNICTとの間で取り交わす覚え書きに関する実務的な詰めが行われた。引き続きExecutive Director の国際公募が行われ、2011年度のなるべく早い時期に業務が開始される見込み。WDS-IPOの基本的な業務はWDS-SCとの緊密な関係をもとに、WDSの活動方針の策定やWDSが進める事業の推進、他のデータ組織や学術連合に対する窓口の役割を果たすことであるが、NICTが行っているサイエンス・クラウドなどのデータ関連事業とWDSとの連携を通じて、WDCの時代には不十分であった、オンラインによる分野横断型データ利用への対応や、データベースの品質や有用性の評価、論文におけるデータ・サイテ―ションの制度化などを含むData Publicationシステムの構築、政策や情報格差によるデータ障壁の低減、重要なデータ供給源の確保などが進むことが期待される。

 

報告事項2:WDS加入手続きの開始

 

2011年1月20日に開催されたWDS-SC電話会議において、WDSに加入を希望するデータセンターとICSUとの間で取り交わされる覚書の様式の大筋が承認された。申請・審査のプロセスは以下に示す。

  • 加入を希望する機関による自主登録(http://icsu-wds.org/から)

  • ICSUから送られてくる確認事項に回答

  • 必要に応じて現地査察が行われる(大部分はネットによるチェック)

  • WDS-SCによる審査

  • ICSUと申請機関との間で覚書を交換

  • 3-5年ごとに活動状況の評価を受けて更新

 

WDS加入の申請に先立って、(1)に示した自主登録が不可欠。加入申請における重要な確認事項は、WDSの理念(例:ICSUが行う事業への協力、品質管理されたデータのFull and Open Access、長期的なデータ管理、データ提供は無償又は必要最低限のコスト)の容認、ホスト機関によるサポート、2年に1回CODATA総会に連動して開催されるWDS全体会議に出席すること(これは努力目標?)等。覚書のテンプレートと関連資料(添付)は、2月中にWDSホームページ(上記)に掲載予定。WDS-SCによる審査を経て加入が認められれば、ICSUとの間で覚書が交わされる。第一回のメンバー決定は、2011年3月中旬に開催されるWDS-SCの会合で行われる見込み。

 

報告事項3:「第一回ICSU世界データシステム会議‐世界のデータが切り開くグローバルな科学」への取り組み

 

会議名称:The 1st ICSU World Data System Conference

– Global Data for Global Science

期間:2011年9月3日(土)‐6日(火)

会場:京都大学百周年時計台記念館

HP:http://wdc2.kugi.kyoto-u.ac.jp/wds2011/

 

議題1:日本学術会議におけるデータ関連委員会組織の再検討

 

現時点においてWDSへの対応は、学術会議地球惑星科学委員会・国際対応分科会の下にある、WDC小委員会(委員長:渡邉)が行っているが、これは日本に設置されているWDCが全て地球科学系分野であることによる。しかしWDSは人文・社会系科学を含む広い分野におけるデータ活動を目指しているため、地球惑星科学委員会のもとでWDSに対応することには限界がある。またICSUの方針として、WDSはCODATAと協調して活動することが求められており、WDC関係者としても情報科学系分野との連携を強化する必要がある。また、このように情報科学関係者との連携を強化することは、我が国におけるデータ活動の活性化に繋がるとともに、2011年よりNICTに設置されるWDS-IPOの国内支援体制を強化するためにも、重要なステップとなる。

 

提案1:WDS小委員会を、情報学委員会・国際サイエンスデータ分科会(又は別名)の下に、CODATA小委員会と並列して設置する。また、WDS小委員会代表者数名が国際サイエンスデータ分科会委員に委員として参加する。

提案2:現在地球惑星科学委員会に設置されているWDC小委員会については、以下の選択肢がある。

 

   1.WDC小委員会は次期においては継続しないが、地球惑星科学委員会との連携を維持す

     るため、情報学委員会WDS小委員会の代表者を地球惑星科学委員会国際対応分科会に、

     委員として参加する。

   2.現在日本に設置されているWDC(7ヶ所)は全て超高層物理学分野に属しており、国

     際共同研究事業などにおいて地球惑星科学委員会と密接な関係がある。WDSにおいて

     もWDCの存在意義は失われないため、当面WDC小委員会は存続させるか、地球惑星科

学委員会の下に地球惑星関連データに関する分科会又は小委員会に移行する方向で

検討。

 

 以上の各提案について討議の結果、提案1については本小委員会として承認し、今後の学術会議幹事会への提案などの手続きについては、情報科学会国際サイエンスデータ分科会の土居範久委員に一任することとなった。また提案2については、今後更に検討を進めることとした。

 

議題2:WDS国内推進委員会(仮称)の設置

 

2011年度より情報通信研究機構(NICT)に設置されるWDS-IPOの活動を支援するため、NICTの主導のもとにWDS国内推進委員会(仮称)を新設する提案があり、基本的な構想は了承された。なお議題1において日本学術会議情報学委員会国際サイエンスデータ分科会に設置する方向(提案1)が承認されたWDS小委員会との役割分担については、今後調整を進めることとなった。

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

第22期日本学術会議・情報学委員会・国際サイエンスデータ分科会・WDS小委員会(第1回)議事録

 

注:記録は必ずしも時系列通りになってはいません。

 

会場:情報通信研究機構小金井本部・国際会議室

日時:2012年3月23日(金)午後4時40分-5時50分

出席者(14名):岩田修一(連携会員)、春山成子(連携会員)、家森俊彦、林 寛生、門倉 昭、金尾政紀、桜井 隆、柴崎清登、花岡庸一郎、大石雅寿、牧野雅彦、村山泰啓、亘 慎一、渡邉 堯

欠席者(7名):荻野瀧樹、篠原 育、中島英彰、岩淵 洋、国澤 隆、坪井誠司、槍目 雅

 

議題1:委員紹介、委員長・幹事の選出

 互選の結果、以下の構成を決定した。

委員長:渡邉 堯

副委員長:岩田修一(連携会員)

幹事:家森俊彦

幹事:村山泰啓

 

報告事項1:WDS-SC、WDS-IPO、WDS国内推進会議活動報告

  1. WDS-SC報告(渡邉)

    1. 最近におけるWDS-SCの開催実績と予定

#5 WDS-SCKyoto University, Kyoto, Japan   September 7-8, 2011

#6 WDS-SCRoyal Society, London, UKMarch 28-30, 2012

  1. WDSメンバーのカテゴリー

  • Regular members: Nodes that deal directly with data curation and data analysis services (e.g. former WDC, FAGS, National data centers, University data centers, etc.).

  • Network members: They represent groups of regular members and serve as coordinating agents across regular nodes that have common characteristics and mostly common disciplines (e.g. IODE)

  • Partner members: members which do not deal directly with the nuts-and-bolts of data collection, curation, and distribution, but which contribute funding or other support to regular nodes (e.g. IUGG who supports services - former FAGS, agencies or commercial members if they provide financial support).

  • Associate members: members who are interested in the endeavor, and participate in the discussion, but do not contribute direct funding or other material support (ICSU national members, Academies, and some commercial entities, could be in that category)

 

!(1-3) WDS-SCのWorking Group設置案

  • がNICTに設置されたことを受けて、WDSメンバーの活動や他のデータ組織との連携等の進捗状況を把握するためのシステム構築に関して、Working Group on WDS Componentsの設置が次回のWDS-SCに提案される。WDS-SCメンバー以外の委員も加わることを想定。WDS-SCではWDS全般に関わる方針の検討が主体であるため、実行組織として、このようなワーキング・グループを作ることの必要性が高まっている。

 

  1. WDS-IPO設置経過報告(村山)

 

  1. WDS京都会議報告(家森、別紙資料有)

 

  1. WDSプロシーディングス (DSJ) 編集状況(渡邉)

現時点における投稿論文数は、Invited paper 8篇、Contributed paper (oral) 18篇、Contributed paper (posters) 20篇となっているが、重要なInvited paperが2篇ほど未投稿。査読が進行中であるが、完了まで数ヶ月は要する見込み。冊子版(約250ページ)の出版を検討中。

 

  1. 学術の動向誌特集記事(渡邉

 

学術の動向誌特集記事 2012年6月号

データのグローバル化と日本の役割(ICSU 世界データシステム)

 

WDSの概要と目的

渡邉 堯(名古屋大学太陽地球環境研究所・客員教授)

 

WDS設置の経緯

土居範久(中央大学理工学部・教授)、小池俊雄(東京大学大学院工学系研究科・教授)、渡邉 堯(名古屋大学太陽地球環境研究所・客員教授)

 

日本学術会議における科学データ共有態勢に向けた議論の流れ

荒木 徹(京都大学・名誉教授)

 

WDS-IPOによる国際貢献と国内データ体制の整備

村山泰啓(情報通信研究機構統合データシステム開発研究室・室長)

 

ICSU CODATA (科学技術データ委員会)の活動とWDSとの連携

五条堀 孝(国立遺伝学研究所・教授、副所長)

 

FUKUSHIMA以後におけるデータ共有パラダイムの構築

岩田修一(東京大学新領域創成科学研究科教授)

4

サイエンスクラウドが開くデータ共有の世界

村田健史(情報通信研究機構電磁波計測研究所室・室長)

 

観測データとシミュレーションデータとの統合

荻野瀧樹(名古屋大学太陽地球環境研究所・教授)

4

大学間研究観測データネット(IUGONET)への取り組み

林 寛生(京都大学生存圏研究所・特定準教授)

 

大学・研究機関におけるデータセンター活動の意義と課題

家森俊彦(京都大学大学院理学研究科・教授)

 

研究観測データの保全と利用への取り組み 

湯元清文(九州大学理学研究院地球惑星科学部門・教授)

4

極地観測データ共有の現状

門倉 真(国立極地研究所・準教授)

金尾政紀(国立極地研究所・准教授)

 

地球環境観測データの品質管理と統合 

小池俊雄(東京大学大学院工学系研究科・教授)

 

海洋データ共有の現状と課題

岩淵 洋(海上保安庁日本海洋データセンター・所長)

4

地理学情報と自然・人文科学系データの結合

柴山 守(京都大学東南アジア研究所・教授)、浅見泰司(東京大学空間情報科学研究センター・教授)

 

全ページ数

60

 

  1. WDS国内推進会議報告(村山)

 

  1. JpGU国際セッションToward a New Framework of Global Data Activity(村山)

 

 

報告事項2:学術会議関連など

  1. 情報学委員会・国際サイエンスデータ分科会

  2.  

  3. 地球惑星科学委員会・国際対応分科会

  4. 分科会委員は会員・連携会員で構成されることと、小委員会には分科会委員が入っていなければならないことが規則で定められているため、調整がかなり面倒であったことが報告された。次回以降の国際対応分科会には、渡邉WDS小委員会委員長がオブザーバとして出席する方向で調整。

 

議題2:第22期における活動方針

  • WDSメンバーのリクルート

既存WDCのWDS加入を促進するとともに、分野の拡大を図る。

  • WDSを軸とした国内データセンターの組織化

  •  

  • 学会誌等におけるデータ源引用指針の提案など

Data Citation におけるCODATAとの連携を進める。学会誌等におけるデータソース引用の指針について検討。

  • WDS+CODATAコミュニティの連携強化

両小委員会を合同で開催する方向で検討。

  • 研究活動によって発生したデータの保全と公開態勢

  • クラウド、大規模ストレージの活用によるデータアクセス態勢の構築

 

 

議題3:外部データ関連組織(CODATA、IPY、IRDR、GEOSS等)との連携

  1. GEOSSとWDSとの連携を具体化し、WDS-IPOを通じて国際的な活動に繋げて行く戦略は立てられないか?

  2. WDSと他のデータ組織やデータ関連プロジェクトとの間で、メタデータを相互検索できるようなシステムの構築が第一歩。

  3. 例えば2011年3月大震災+福島原発事故のような、社会と研究者組織との連帯が強く求められる事態において、WDSとCODATAとの連携によってデータ組織が社会に貢献する態勢の構築が重要。

 

議題4:第23回CODATA総会(台北)WDS関連セッション

WDS-SCにおいて、第23回CODATA総会に向けてWDSが主催するセッションを何件か設けることが検討されている。そこでCODATAとWDSとの共同で、例えば自然災害や低線量被爆などの人為的災害のデータを、正しい形で社会に伝える態勢の構築をテーマとするセッションの提案する方向で調整する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第22期日本学術会議・情報学委員会・国際サイエンスデータ分科会・WDS小委員会(第2回)議事録

期日:2013年3月25日(月)16:20 – 17:30

会場:情報通信機構国際会議室

 

出席者(18名);家森俊彦、岩田修一、岩淵 洋、大石雅寿、門倉 昭、金尾政紀、北本朝展、国澤 隆、桜井 隆、柴崎清登、坪井誠二、中島英彰、春山成子、鎗目 雅、亘 慎一、村田健史、村山泰啓、渡邉 堯

欠席者(4名):林 寛生、荻野瀧樹、篠原 育

 

議長:渡邉 堯

 

議題1.前回議事録(メモ)の確認

    

原案通り確認された。

 

議題2.委員の交代・新任

 

以下の委員の交代、新任が確認された。

  • 林 寛生(元京大生存圏研)→ 谷田貝亜季代(京大生存圏研)

  • 新任:柴崎亮介(東大空間情報科学研究センター)、平原聖文(名大STE研)

これに伴い、柴崎亮介氏が幹事に任命された。

 

報告1.WDS-SC

 

別紙資料(Summary Report of the 7th WDS-SC Meeting in Taipei)

 

報告2.WDS国内推進会議 (http://www2.nict.go.jp/isd/ISDS-contents/kaigi.html)

 

第2回:2012年5月 9日   サイエンスクラウド運営部会設置

第3回:2013年1月23日   国内外のデータ関連活動に関する情報交換と分析

 

報告3.CODATA関連

 

  1. 第23回International CODATA Conference が、2013年10月28-31日に台北市で開催された。WDS関連では、WDS Members Forum(10月28日)、WDS Town Hall Meeting(10月31日)、WDS-SC(11月1-2日)に加えて、WDSとCODATA Citation Task Group との共催セッションとして、Data Publication and Data Citation が開催された。11月1-2日に開催されたCODATA総会において、今後6年間の戦略案(WDSとの連携など)、会員枠の拡大(研究機関等、研究者)、各国の分担金を今後見直していくことなどが決定された。日本の補助によるデータサイエンスジャーナルに謝意が表されたが、問題点も指摘され、継続検討課題となった。 日本からは副会長(五條堀 孝)と幹事(浜口宏夫)が出ており、運営に貢献している。 総会では、日本がWDS-IPOを担当することに謝意が表された。報告の詳細はhttp://www.scj.go.jp/ja/int/haken/121028.htmlにある。

  2. 平成23年度学術会議情報学委員会・国際サイエンスデータ分科会、WDS小委員会が、2013年3月11日(月)に、科学情報学研究会(名大STE研・研究集会)のセッションとして開催され、第22期学術会議マスタープラン2014「学術大型研究計画」について議論が行われ、WDS小委員会からも意見を述べることとなった。またWDS小委員会から提出された委員の交代・新任案が承認された。

 

報告4.IRDR関連

 

  1. 2013年10月31日―11月2日、台北において第1回データワーキンググループの会合が開催された。委員長はAngelika Wirtz(Munich-MR)、日本からの委員は竹内邦良(ICHARM)、渡邉 堯(WDS-IPO)。

  2. 2012年11月9日、Sálvano Briceño氏(Director of UN's International Secretariat for Disaster Reduction)を招いて、学術会議土木工学・建築学委員会IRDR分科会が開催された(渡邉、村山がオブザーバ出席)。世界科学データシステム国内推進会議第3回会合における、小池俊雄構成員による報告資料が以下で閲覧可能。(http://www2.nict.go.jp/isd/ISDS-contents/kaigi/kaigi03.html

 

報告5.Future Earth(Asia)関連

 

  1. 2012年12月13-14日、総合地球環境学研究所において、国際シンポジウム「“Future Asia“科学・技術と社会の架け橋:Future Asia における持続性科学と 地球環境変化研究の統合的実践に向けて」が開催され、WDSからは村山と渡邉(オブザーバ)が出席。これの計画は、Future Earthの枠組みの中で、日本主導でアジア地域に特化した活動を行うことを目指していると思われる。

  2. 東南アジア地域は環境や災害の研究にとって重要であるが、データセンター等の国際的組織化においては、WDC以来の空白地域になっているため、この地域のデータセンター等のWDS加入を促進することが、貢献の一つと思われる。2014年に札幌で開催されるAOGOSシンポジウムにおいて、それに向けたセッション又はワークショップを提案する方向で検討 (WDS-IPO)。2013年5月7-9日にバンコクで開催される第13回アジア学術会議(SCA)シンポジウムにおいて、渡邉がこの方向に沿った招待講演を行う予定。

 

報告6.International Forum on “Polar Data Activities in Global Data System”(2013年10月15-16日、国立科学博物館)

 

この研究集会では、「グローバルデータシステムにおける極域データ活動」に焦点を当て、各国の南極データセンター(NADC)や国際科学会議(ICSU)下の「世界データシステム (WDS)」を構成する各データセンター担当者、並びにデータを利用する研究者側からの意見・提案を集約し、極域データを中心とした「南極データマネージメント委員会(SCADM)」とWDSの今後の諸活動の方向性、並びに学際団体間の具体的連携について議論を行う。特に、国際極年(IPY)で新たに発足した「極域情報コモン(PIC)」等、ICSU下のデータ管理体制についても意見交換を行う。また、多様なデータセットにより創成される、主として地球科学分野での新たな国際共同研究の可能性を検討する。さらに、極域データの検索・流通に関係する情報科学的成果の積極的活用を目指す。現在、WDS国際プログラム事務局(WDS-IPO)が情報通信研究機構(NICT)に設置されており、本研究集会の開催により、今後のWDSのさらなる発展と極域データ活動に関する我が国の役割の指針を決める有効な機会となる。そこで当小委員会も積極的に支援することとなった。

 

 

議題3.WDS Japan Net(仮称)の構築

 

現時点においてWDS所属メンバー(機関、組織等)として認定されたデータセンターやデータ組織は、世界で60件を越えており、日本からの正式メンバーは2か所(京大・地磁気WDC、NICT・電離層WDC)の正式加入が決まっている。また数ヶ所が近く申請を行う方向で準備が進んでいる。しかしWDS-IPOを日本に誘致し、7ヶ所のWDCを運営して来た日本としては、メンバー数拡大のペースは余り早いとは言えない。その背景には、以下のような事情が存在すると思われる。

 

  • WDSに加入することの意義が理解されにくい。

  • データセンター等が既存の国際データ組織等に加入している場合、設置機関において更にWDSに加入することに対する理解が得られにくい。また当該国際データ組織がWDSのネットワークメンバーとなった場合、その傘下にあるデータセンターが個別にWDSに加入する意義が認められにくい。

  • WDS設置に向けた議論において、しっかりした長期的基盤を持ったデータセンター等で構成されることが念頭に置かれていたため、大学におけるデータ関連グループなど設置基盤が弱い場合は、加入における「精神的」バリヤーが高い。

  • WDSに正式加入する場合、ICSUとホスト機関との間で「覚書 (MOU)」が交換する必要があるが、以上のような理由からそれが困難な状況は、旧WDC保有国を含め各国で発生している。

 

そこで、WDS-IPOが日本に設置されていることを十分に活用し、WDSを軸とした我が国のデータ活動の国際化を推進するためには、多くのデータ関連組織がWDSに加入することが第一歩であるが、それに至るまでの準備組織として、WDS Japan Net(仮称)をWDS小委員会のサブ組織(学術会議とは直接の関係は持たない、「任意団体」)として構築することが提案され、WDS-IPOの対応組織である情報通信研究機構・統合データベース開発研究室が、当面の世話を行うこととなった。WDS Japan Net(仮称)の機能として、以下の項目が想定されている。

 

  1. 国内WDSメンバー、旧WDC、WDSに関心のあるデータ関連機関・組織間の連携強化

  2. WDSを軸としたデータ活動の活性化と、WDSにおける可視化

  3. WDSメンバーの拡大に向けた活動

  4. WDS小委員会と連携したデータ関連活動(研究集会、環境整備等)

  5. データの保全態勢の構築(災害に備えたミラーリング、データバンクなど)

  6. WDS加入メンバーが増えた段階で、WDSネットワークメンバーとして登録を目指す

  7. 将来的にはアジア地域(特に東南アジア)に拡大 (WDS Asia Net?)

 

○アクションプラン(案)

 

  1. WDS Japan Netへの参加メンバーを募る(WDSメンバー、旧WDC、WDSに関心を持つデータ組織等)。先ずWDS小委員会に参加している旧WDC、データ関連組織・機関からスタートし、順次拡大。

  2. ポータルページの立ち上げ(WDS 本体HPにリンク)

  1. 参加データ関連機関のディレクトリ、データカタログ

  2. WDS関連活動の情報提供

 

上記2件を2013年度中に実施したい。引き続きメタデータ、データ検索システムの提供や、データ保全プラットフォームの提供などについては、今後WDS小委員会(拡大)で検討を進める

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

情報学委員会・国際サイエンスデータ分科会WDS小委員会(第22期・第3回)議事録

 

日時:2014年2月14日(金)13:00~14:30

会場:東京理科大学森戸記念館第2フォーラム(東京都新宿区神楽坂4-2-2)

 

出席者:岩田修一、五條堀 孝、国澤 隆、家森俊彦、柴崎清登、村山泰啓、村田健史、亘 慎一、中島英彰、平原聖文、荻野瀧樹、谷田貝亜紀代、門倉 昭、金尾政紀、加藤幸弘、渡邉 堯

欠席者:柴崎亮介、桜井 隆、大石政寿、春山成子、篠原 育、北本朝展、坪井誠司、槍目 雅、牧野雅彦

 

議題等:

 

1.前回議事録の確認

 渡邉委員長より報告があり、提案通り確認された。

 

2. WDS-SC報告

 村山委員より、2013年10月17-18日、NICT麹町オフィスで開催された、WDS-SC(第9回)について報告があった。この時点における会員数は76ヶ所。Data Publication、Knowledge Network、Certificationの3ワーキンググループが活動中。2014年11月2-5日にWDSとCODATAの合同研究会SciDataCon 2014がインドで開催されるため、当小委員会としてもセッションの提案や講演投稿を積極的に行うこととした。また、WDS-IPOの活動を支援するため、「日本WDS振興会」が設置されたことが報告された。この団体は、当面任意団体として活動を行う。

 

3. 極域データフォーラム報告

 金尾委員より、2013年10月15-16日に東京上野国立科学博物館で開催された、International Forum on “Polar Data Activities in Global Data Systemsについて報告された。口頭発表は、招待講演(keynote、計7件)と一般講演(計19件)を含む7つのセッションが2日間で行われた。各セッションは、「国際極年IPYから得た教訓」、「データ管理運営の実際」、「出版と引用の実際」、「データ共有と観測ネットワークの実際」、「データセンターのサービス」、「極域科学データマネージメントの将来展望」、に分かれており、南極(SCAR)、北極(IASC)、世界データシステム(WDS)の関係者により様々な関連講演があった。また、ポスター発表(計21件)は、昼休みの時間をコア・タイムとして、「日本館」会議室で行われた。海外及び国内発表者により、データセンター活動やデータベース等の内容を中心に、詳しいポスター説明がなされた。参加者概数は、国内60人、海外40人。

 

4.旧WDC保有データへのDOI付与について

 日本に設置された旧WDC(2ヶ所のWDSメンバーを含む)が保有するデータに対して、DOIを付与する方向で検討が進んでいることが、家森、村山両委員より報告され、WDC小委員会として協力することとなった。また、論文中におけるデータ引用を促進するため、学術誌等における論文審査において、データソース引用のチェックを徹底する方向に向けた働きかけが重要であることが指摘され、今後検討を行うこととした。

 

5.今後の活動方針

 渡邉委員長より、国内に設置された旧WDC(8ヶ所)と、WDSの活動に関心を持っているデータセンター等のデータ関連活動の国際的な可視化を図り、将来的にはWDSのメンバーとして登録申請を行う方向で、ホームページ等を整備することが提案され、承認された(別紙参照)。組織名は“WDS Japan Netとする方向で検討中。ホームページ開設等の具体的な作業は、NICT統合データシステム開発研究室に依頼することとなった。主な内容は、我が国におけるWDCからWDSへの経過、参加機関が保有するデータに関する情報、WDS小委員会活動報告など。

 

6.各機関活動報告

 研究会セッションとして、太陽電波WDC、宇宙線WDCなどの活動が報告された。

 

7.その他

 関連委員会等の報告があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第23期第1回

学術会議情報学委員会・国際サイエンスデータ分科会WDS小委員会議事録

 

日時:2015年3月26日午後3時30分―5時

会場:東京理科大学森戸記念館

出席者:坪井誠司、家森俊彦、金尾政紀、門倉 昭、北本朝展、花岡庸一郎、村山泰啓、村田健史、渡邉 堯、平原聖文、国澤 隆、岩田修一、柴崎清登、芦野俊宏、小島 功、吉川顕正

欠席者:春山茂子、柴崎亮介、篠原 育

海外出張者:石井 守、大石雅寿、中村卓司

 

議題1:23期委員長、副委員長、幹事の選出

 

互選により以下のように決定した。

  委員長:渡邉 堯(WDS-IPO)

  副委員長:家森俊彦(京都大学大学院理学研究科)

  幹事:村山泰啓(情報通信研究機構)、小島 功(産業技術総合研究所)

 

議題2:議長の選出

 

互選により渡邉(委員長)が行うこととした。

 

報告事項1:第23期WDS小委員会委員

 

氏 名

所 属 ・ 職 名

岩田修一

事業構想大学院大学・教授

春山成子

三重大学生物資源学部・教授

中村卓司

国立極地研究所・副所長・教授

渡邉 堯

茨城大学・名誉教授

柴崎亮介

東京大学空間情報科学研究センター・教授

平原聖文

名古屋大学太陽地球環境研究所・教授

家森俊彦

京都大学大学院理学研究科・教授

吉川彰正

九州大学国際宇宙天気科学・教育センター・講師

門倉 昭

情報・システム研究機構国立極地研究所・教授

金尾政紀

情報・システム研究機構国立極地研究所・準教授

篠原 育

宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所・準教授

花岡庸一郎

自然科学研究機構国立天文台・準教授

柴崎清登

自然科学研究機構国立天文台・教授

大石雅寿

自然科学研究機構国立天文台・準教授

村山泰啓

(独)情報通信研究機構・室長

村田健史

(独)情報通信研究機構・統括

石井 守

(独)情報通信研究機構・室長

国澤 隆

東京理科大学・教授

芦野俊宏

東洋大学国際地域学科・教授

北本朝展

情報・システム研究機構国立情報学研究所・准教授

坪井誠司

(独)海洋研究開発機構・部長

小島 功

(独)産業技術総合研究所情報技術研究部門・統括研究主幹

 

報告事項2:第22期活動報告

第2期WDS科学委員会(2012-2015)出席、NICT Ex Officio、渡邉 堯(WDS-IPO)委員会補佐

 

  • この時点におけるWDS加入メンバー総数は約90ヶ所。我が国からは2ヶ所が加入済み(WDC for Geomagnetism, Kyoto、WDC for Ionosphere and Space Weather)。旧WDCや国際的なデータ関連活動を行っている機関に対する働きかけを継続。

  • 2013年10月⒖-16日、国立科学博物館においてPolar Data Activities in Global Data Systems を共催。

  • JpGU連合大会において、セッションを主催、共催(2012-14)。

  • データに対するDOI付与の試行に向けた活動への参画

  • WDS Japan Net 構築に向けた調査開始

 

議題3:23期の活動方針

 

 以下の項目について、承認された。

 

  • WDSメンバーの拡大に向けた活動

  • WDS Japan Netの運用開始

  • 旧WDC保有データに対するDOI付与の試行と対象の拡大

  • Future Earth、RDA、オープンデータ・オープンサイエンス等の活動への参画

  • SCOSTEP-WDS Workshop 2015 の共催

  • WDS-Asia 2017(仮称)開催に向けた検討を開始

 

以上(文責:渡邉)

 

 

 

 

 

 

 

第23期第2回

学術会議情報学委員会・国際サイエンスデータ分科WDS小委員会議事録(案)

 

日時:2016年3月4日10:00-11:30

会場:日本学術会議6-A(2)

出席者(順不同):春山成子、芦野俊宏、家森俊彦、大石雅寿、金尾政紀、国澤 隆、北本朝展、小島 功、坪井誠司、村山泰啓、平原聖文、渡邊 堯
欠席者(順不同):門倉 昭(海外)、岩田修一、中村卓司、石井 守、柴崎清登、柴崎亮介、篠原 育、花岡庸一郎、村田健史、吉川顕正

 

議題1:第一回議事録の確認(資料1)

提案通り承認された。

 

報告1:WDS-SC、SciDataCon 2016(資料2-1,2)

2016年9月11-17日に米国デンバー市で開催されるInternational Data Week の期間中にSciDataCon 2016を開催予定(9月11-13日)

 

報告2:SCOSTEP-WDS Workshop報告(資料3)

2015年9月28-30日に情報通信研究機構(小金井市)で開催。総参加者数は71名(内外国人参加者18名)、総発表論文数は51件(内15件はポスター発表)。

 

報告3:WDS小委員会Webページの開設(資料4)

WDS小委員会活動のPRと関連資料の保全公開のため、Webページの試験公開を行っている。URLはhttp://takashiwatanabe.wix.com/wds-japan

 

議題2:今後の活動計画(資料5)

 

以下の活動計画が承認された。

 

 

  1. WDS加入メンバーの拡大

  2. 小委員会のウエブページの活用して、WDSの活動の主旨に賛同するデータ関連組織の情報共有網を構築し、メンバー加入を推進する他、個別の働きかけを強化する。また、現時点で数ヶ所WDS加入を検討している機関があり、早期申請を促進する。

 

  1. WDS小委員会のWDS Associate Member 申請

  2. のAssociate Member加入申請を行う方向で、検討を開始する。申請に向けてWDS小委員会ウエブページ(英語版)を充実させ、データ関連機関のネットワークを構築する。また、日本学術会議規約における小委員会の取り扱いに関する制約(研究会主催などの、対外的活動の主体にはなれないことなど)の改定について、学術会議との協議を行う。

 

  1. 日中WDS会議(仮称)日中両国とアジア地域におけるWDSメンバーとWDSに関心を持つデータ活動当事者を主体とした研究+実務集会を開催し、特にFuture Earthを意識した今後の連携について議論を行なうため。2017年秋開催を目途として、検討を開始する。

 

  1. データに対するDOI付与の拡大

  2. 年12月にJaLCからリリースされた「研究データへのDOI登録実験プロジェクト」が終了し、本格運用への道が開かれたことを受けて。WDS小委員会関連データに対するDOI付与に向けた態勢構築と環境整備に向けた活動を行う。

第23期第3回

日本学術会議情報学委員会・国際サイエンスデータ分科会・WDS小委員会議事要旨

 

日時:2017年3月10日16:30-18:00

会場:ベルサール神保町

 

出席者:岩田修一、春山成子、芦野俊宏、家森俊彦、大石雅寿、北本朝展、小島 功、坪井誠司、村山泰啓、門倉 昭、中村卓司、石井 守、柴崎清登、花岡庸一郎、吉川顕正、橋口浩之、渡邊 堯
欠席者:柴崎亮介、篠原 育、村田健史、国澤 隆、平原聖文、伊藤好孝

外国出張者:金尾政紀

 

議題1:委員の交替

 

以下の委員の交替が承認された。

 

旧委員:平原聖文(名古屋大学宇宙地球環境研究所)

新委員:伊藤好孝(名古屋大学宇宙地球環境研究所)

 

議題2:前回議事録の確認

 

原案通り承認された。

 

議題3:WDS Asia-Oceania Conference 2017 の開催支援

 

小委員会として開催支援を行う事が承認された。また、小委員会が研究集会の主催団体になることへの制限の緩和について、学術会議との協議を引き続き行うこととなった。

 

議題4:来期に向けた取り組み

 

国際サイエンスデータ分科会長(岩田修一)より、Big Data、RDA、IoT/TSU、AI、Industry 4.0、Society 5.0 等々、新しいアジェンダが次々と提案されているもとで、学術データを通して学術の新たな展開に挑戦し、多様で豊かな社会的価値の創出への方向付けについて提言を行うため、以下の各項目について検討することが要請された。

 

  • オープンデータを通したConsilience(自然科学と人文科学などの、異なる学問分野間の連携)への挑戦

  • データに関する共有(独占)と活用(競争)

  • 日本国内で強化すべきデータ活動 について

 

本小委員会としては、特にオープンデータに向けた基盤整備に重点を置く方向で、検討を行う事が了承された。

 

活動報告:会議資料にある諸報告の他に、以下の機関よりデータ関連活動の報告があった。

 

京都大学地磁気世界資料センター、京都大学生存圏研究所、九州大学国際宇宙天気教育・研究センター、国立天文台、国立極地研究所、海洋研究開発機構、情報通信研究機構、宇宙科学研究所、名古屋大学宇宙地球環境研究所、三重大学農学部等

(文責:渡邉 堯)

第24期第1回

第24期日本学術会議情報学委員会国際サイエンスデータ分科会

第一回WDS小委員会

 

開催日時:2018年7月2日(月)16:00 – 17:00

会場:日本学術会議5階5B会議室

 

出席予定:家森俊彦、近藤康久、中村卓司、村山泰啓、渡邉 堯

欠席予定:林 和弘

 

議事(案)

 

開会挨拶(世話人代表)

議長の選出

議題1:委員長、副委員長、幹事の選出

議題2:今期の活動方針

議題3:委員の補充

報告1:22-23期におけるWDS小委員会の活動(渡邉)

報告2:WDS、WDS-IPOの現況(村山)

その他

 

第24期第2回WDS小委員会議事録

開催日:2019年9月24日
出席:芦野俊宏、家森俊彦、中村卓司、村山泰啓、渡邊 堯
Skype:近藤康久
欠席:門倉昭、林和弘


議題1 WDS-IPOの今後について

中村:ISCにおけるWDSの位置づけや、加盟機関などはどういうものか。
村山:WDSはインターディシプリナリーボディの1つ。加盟機関はナショナルメンバーでなく各研究機関データ保有機関。
中村:WDS-IPOについてNICT が態度を表明したとしてWDS小委員会の場で何を議論するのか。
村山:各機関の予算や事業の判断はできないが、日本の学術として望ましいこと、あるべき姿やすべきアクションを議論できると考える。
渡邊:元はWDS-IPOは、日本学術会議から声をかけてNICTがホストすることとなった。学術会議が声をかけた側。学術会議として対応を議論するのは良いのではないか。

中村:WDS-IPOをホストしてご利益(メリット)はあったのか。NICTとしてのご利益は?IPOを止めるというのはメリットがないからやめるようにも見える。
村山:直接的なリターンは説明しづらいが。
芦野:国際的なオープンサイエンス、オープンデータ、データ共有の議論をいち早く国内に導入できたのはWDS-IPOが関与してきたから、といえるだろう。
家森:欧州や国際会議などで国際の場では大きな日本のプレゼンス向上に貢献してきている。しかし国内ではそうした議論が少なく重要性が認識されていないのが現状だと思われる。政府文書にもWDSの活動成果が反映されている
渡邊:学術会議関係でも大西会長がインターナショナルデータウィークというデータの国際会議に相談して何度も話をするなど大きな成果があった。こうした国際貢献国際連携活動は日本はどういうわけかあまり熱心でない。中国などはWDSへの加盟機関申請が増えるなど大変熱心である

家森:ただWDCがWDSになって何が良いのかがなかなかわかりづらい。全体的にCoreTrustSeal事業へシフトしている印象がある。こういうものの対応は日本は不得手だと感じる。

近藤:音声が聞き取りづらくが的を射ないかもしれないが、日本でWDS-IPOをホストしたメリットは何かあらためて聞かせてほしい。
村山:WDS-IPOがあったからこそ日本で国際レベルのオープンサイエンスの議論ができた。日本はWDS-IPOによる恩恵の受けているが自分が受益者であることを感じ取れていないとも言える。
村山:小委員会としての意見として以下のようにまとめる。
1 日本ではWDS-IPOの存在およびWDS活動によりオープンサイエンス、オープンデータ分野の議論が進み、国際連携の推進、国際的な日本のプレゼンス向上などに大きく役に立ってきた
2 今後も同様の機能が日本国内で何らかの手段により維持されることを期待したい。
WDS-IPOに関する今後の見通しおよび関連事項について、親委員会である国際サイエンスデータ分科会へ報告する。

議題2 提言について
(席上資料として、目次案たたき台を村山から提示)
この目次案では、WDSのことをあまり直接的に書かずオープンサイエンスや学術データ共有、マネジメントの重要性を主に据えている。
WDSがどう重要かも言えるのが良い。
日本の果たした役割貢献も書く。
日本政府文書にも取り込まれている。
WDSのことをきちんと提言の内容とするので良い。またサブタイトルにWDSを入れても良い。
ISC の「Data Together」文書(現在ドラフトが関係のISC下委員会等で検討中)にも言及してはどうか。WDS、CODATA、RDAなど国際組織間の役割や重要性を明確にしている。
タイトル原案(当初案)は、昨年度の公開シンポジウムのタイトル案だった。
シンポジウムタイトルのまま提言タイトルにするのは内容を見る限りそのまではフィットしなさそう。「データがあって国際」ではなくて、「国際状況があってデータをどうするか」の議論になっているから、そういうタイトルなどを検討しては。
中村:この目次で方向性は良いと思う。目次案で一部わかりづらい文言があるので、各節タイトルに簡単なメモをつけてもらえると、提言タイトルの検討なども皆がしやすいと思う。提言部分は小委員会委員がいちどチェックするようにすればよい。本文執筆やその分担などはやりやすいやり方で進めるのでよい。
タイトルは修正して委員に再度打診する。

3.WDS2020について
WDS-IPO10周年を記念した国際会議の提案。
会議開催予算の準備が難しい。ROIS、NICT、...
会議タイトルの「Beyond Discipline」はちょっと意味が違うと思われるので修正されたい。
IDWなどとぶつからないか? →IDWは2021予定で、開催地公募がかかっている。
2020の11月は、11月21-22日およびその前後は極地研は大きな会議があり動けない見込み。
10月開催の方がよいか?

4.その他

(付)第24期第2回CODATA小委員会/WDS小委員会合同委員会議事録

1.    日時 平成30年11月19日(月) 15:10-17:00

2.    会場 日本学術会議6階 6−C会議室
         2階 大会議室 (CODATA/WDS小委員会公開報告会)

3.    出席者(五十音順,敬称略):
CODATA小委員会:芦野俊宏,伊藤聡,井上純哉,岩田修一,大武美保子,小関敏彦,中西友子,長島昭,原田幸明,藤井賢一,村山泰啓(欠席:五條堀孝,土光智子)
WDS小委員会:家森俊彦,芦野俊宏,近藤康久,門倉昭,林和弘,村山泰啓,渡邊堯
(欠席:中村卓司)
事務局:日本学術会議 中西陽紀

4.    公開報告会
1)    International Data Week (IDW) および CODATA-GA報告(芦野)
•    IDW2018がBotswanaのGICCで開催されたことが報告された(11/5-8)。
•    本年度のIDWではSciDataConとRDAのセッションが同日に開催され,相互の交流が活発にされたことが報告された。
•    CODATA General AssemblyがBotswana大学で開催されたことが報告された。(11/9-10)
•    CODATA General Assemblyにて,CODATAの次期PresidentとしてBarend Mons氏(オランダ)が,Vice PresidentとしてJianhui Li氏(中国)とAlena Rybkina氏(ロシア)の2名が選出されたことが報告された。また,芦野俊宏氏が日本学術会議からの推薦によりExecutive Committee Memberに選出されたことが報告された。その他,USA,カナダ,EU,オーストラリア,台湾,南アフリカ,ケニアと言った幅広く様々な地域の代表がExecutive Committeeとして選出されたことが報告された。
•    Presidentの選挙にあたって候補にはISCにおいてデータ活動を行うCODATAとWDSとの関係についての考えが問われた。

2)    IDWおよびWDS-SC報告(家森)
•    SciDataCon(CODATA・WDS合同国際会議)がIDW2018で開催されたことが報告された。
•    Data Repositories DayがBotswana大学で開催されたことが報告された。(11/9-10)
•    WDS-SC(Scientific Committee)が、ケープタウンで開催されたことが報告された(11/12-13)。

3)    IDW参加報告(井上)
•    IDWに材料科学を専門とする研究者として参加しての所感が述べられた。
•    分野を問わず,多くの研究者にとってオープンサイエンス/オープンデータに関する世界の潮流を理解する上で,極めて重要な会議であったことが報告された。

4)    WDS Asia Oceania Conference 2019の紹介(渡邊)
•    WDS Asia-Oceania Conference 2019の北京における開催計画が紹介された。日中が中心となって組織委員会が設置され、2019年/5/7-8の2日間の開催予定とのこと。
•    WDSのコミュニティーをAsia-Oceania地域(特に中国を巻き込んで)で形成する将来構想が議論された。

5)    International Workshop on Data Science 2018報告(金尾(ROIS-DS)))
•    International Workshop on Data Science 2018がデータサイエンス共同利用基盤施設(ROIS-DS)主催で,三島にて開催されたことが報告された。(11/12-15)
•    様々な国/地域からの参加があり,活発な議論がされたことが報告された。

以上

 

 

 

 

第24期第3回WDS小委員会議案書

開催日時:2020年2月17日10:00-17:00

会場:TKP御茶ノ水カンファレンスセンター・ホール2B


1. WDS-IPOの現状について
2. WDS⼩委員会作成の提⾔について
3. 集会開催について
(ア) 国際シンポジウム(2020/9/23-25)の⽇本学術会議後援申請
(検討事項:WDS-IPO10 周年記念式典を含めるか)
(イ) 研究集会(WDS国内シンポジウム;2020/2/17)アナウンス
 

⽇本学術会議情報学委員会 国際サイエンスデータ分科会 WDS⼩委員会
(第 25 期・第 1 回) 議事要旨
⽇ 時 令和3年4⽉1⽇(⽊)15:00〜17:00
会 場 ビデオ会議
出 席 者 近藤康久、永崎研宣、宮崎久美⼦、村⼭泰啓、芦野俊宏、家森俊彦、池内有為、⽯井 守、海⽼沢 研、⾨倉 昭、北本朝展、⾦尾政紀、後藤 真、⽩井知⼦、能勢正仁、花岡庸⼀郎、橋⼝浩之、林 和弘、原 正⼀郎、松岡彩⼦、三好由純、Liu Huixin(名簿順、敬称略)
出席22名(定⾜数12名)
オブザーバー 渡邉 堯(敬称略)
議 事
開会にあたり、村⼭前委員⻑が挨拶を述べた。
1.⼩委員会委員の紹介
⼩委員会委員が各⾃、⾃⼰紹介をおこなった。
2.役員の選出
委員の互選により、家森俊彦委員が委員⻑に選出された。
家森委員⻑より、村⼭泰啓委員が副委員⻑、⾦尾政紀委員・近藤康久委員が幹事に指名され、承認された。
3.委員の補充
家森委員⻑より渡邉堯⽒を委員に追加することが提案され、WDC 時代からのガバナンスと WDS-IPO 運営の経験等に照らして適任であるとの理由から、賛成多数をもって承認さ
れた。
委員の定員に余裕があることから、若⼿や⽋けている分野から委員のさらなる補充を検討することとした。
4.WDS の活動報告
村⼭副委員⻑から WDS および WDS-IPO 設⽴の経緯と活動の概略について、資料 3-1 に基づいて説明があり、質疑応答をおこなった。
5.今後の⼩委員会の活動⽅針
家森委員⻑より、WDS Scientific Committee (SC)委員の推薦について、資料 4-1 に基づいて説明があり、親分科会にあたる国際サイエンスデータ分科会の議を経て⽇本学術会議から推薦を出せることと、5 ⽉ 4 ⽇が推薦書の提出期限であることを確認した。
渡邉オブザーバーから、11 ⽉ 8 ⽇から 11 ⽇にかけて韓国にて International Data Week2021 (IDW 2021)*に合わせて開かれる SciDataCon に、アジア・オセアニアの開発途上国におけるオープンサイエンスの推進に関するセッションの提案を準備中であるとの報告があり、4 ⽉ 30 ⽇の締切までに共同コンビーナの⼈選を進めて提案書を提出することを確認した。
近藤幹事より、⼩委員会の円滑な運営のために、委員のメールアドレスを共有するとともに、メーリングリスト(Google グループ)を開設することが提案され、了承された。
6.その他
次回開催時期は未定ながら、令和3年度中に最低もう1回は⼩委員会を開催したいという⽅向性を確認した。
以上

 

 

2009年度(21期第2回)WDC小委員会記録

文責:渡邉 堯(委員長)

2010年2月3日14時~15時30分

名古屋大学野依記念学術交流館

出席者:荒木 徹、家森俊彦、能勢正人、荻野瀧樹、安部文雄、桜井 隆、

柴崎清登、金尾政紀(門倉代理)、村田健史、石井 守、渡邉 堯

欠席者:国澤 隆

 

議題

1.諸報告

  (1-1)第一回WDS-SC、電話会議等の報告

  (1-2)・・・

2.WDSへの今後の対応

  (2-1)国内各WDCの対応、新メンバーの勧誘

  (2-2)WDSシンポジウム(仮称)への取組

  (2-3)その他

3.WDS国内シンポジウム(STE研・研究集会)の提案

4.その他

 

議題1:諸報告

(1-1)第一回WDSSC会議、電話会議等の報告

 

WDS (World Data System) Scientific Organizing Committee

開催日:2009年10月13-14日、場所:ICSU 事務局(パリ)

 

WDSSC Members:

Jean-Bernard Minster – Co-Chair, Professor, Scripps Institution of Oceanography/UCSD

David Clark – Visiting Scientist, National Geophysical Data Center/NOAA

Pierre Cilliers – Physicist, Hermanus Magnetic Observatory

Michael Diepenbroek - Managing Director of World Data Center for Marine Environmental

Sciences (WDC-MARE)

Francoise Genova - Director, Strasbourg Astronomical Data Centre

Luiz Horta - Data and Information Systems Manager, Large Scale Biosphere-Atmosphere Experiment in Amazonia /INPE

Ruth Neilan - Director, Central Bureau of the International GNSS Service/JPL

Lesley Rickards - Director, Permanent Service for Mean Sea Level/BODC

Takashi Watanabe – WDC for Cosmic Rays, Professor Emeritus, Ibaraki University/ Japan

Baoping Yan - Director, Computer Network Information Center/CAS

Michael Zgurovsky - Director, National Technical University "Kiev Polytechnic Institute"/Ukraine

Ray Harris – Chair, ICSU ad-hoc Strategic Coordinating Committee for Information and Data (ex-officio)

 

WDSSCでの役割分担:

Constitution and Bylaws + “one-pager” - Dave, Ruth, Mustapha

WDS Concept - Michael Z, Bernard, Dave, Ruth

IPY - Lesley, Pierre, Dave

Preliminary WDS system architecture - Michael D., Baoping, Luiz, Michael Z.,

Françoise

Data Policy Implementation- Françoise, Takashi, Pierre, Bernard, Luis.

Criteria for WDS membership, and RFP (2nd survey) - Michael D., Baoping, Bernard,

      Takashi, Lesley. 

 

主な議題と議論の概要

 

○ WDSの具体化に向けた取り組み

 

  1. WDCやFAGSは主に地球科学・天文学関連分野のデータを扱って来たが、WDSが取り扱うデータの範囲を、広く自然科学全般・人文社会科学分野にも拡大する。

  2. データ利用ポリシーの確立

  3. IPYで取得された観測データのデータベース化と流通

  4. WDSに所属するデータデンターの規準を作成

  5. WDSの具体的な構成をイメージ化

 

○ WDSへの加入希望予備調査

 

 現在ICSU傘下のUnion や研究組織等を通じて、WDSに関心を持つかどうかのアンケート調査が行われている。10月の時点で関心を表明した研究機関やデータセンターは61ヶ所(別表)。回答があったWDCは34か所。現時点で関心を寄せているデータセンターや研究組織を見ると、WDC、観測所、大学の研究室レベルから、国立研究所の本体や、政府機関、政府間協定によるデータ組織まで、非常に多岐にわたっており、WDSをどのようにして機能させるか具体的なイメージが掴みにくい。WDSTTからの勧告にもあるように、WDCとFAGSの関係者はWDSにおいても中核となることが想定されるため、従来のWDCやFAGS関係者によるサブ組織を作る必要があるかも知れない。

 

○ WDSセンター年会費

 

 WDSの運営経費については、SCIDからの勧告にある各センターからの年会費徴収は困難なことが予想されるため、年会費に依存するのではなく、ICSUが行っている事業からの援助等を模索している。

 

○ WDSセンターの名称

 

 各センターの性格に応じて、World Data Center for XXX(主にWDCのデータセンター)又はWorld Data Analysis Service for YYY(主にFAGS系の解析センター)が想定されているが、データセンターと解析センターを兼ねている場合には、World Data Analysis Center for ZZZも可能の見込み。名称は個別に提案できる。

 

○ WDSメンバーのリクルート

 

 各国で積極的に新メンバーを勧誘。WDSに所属することの意義、メリット、具体的な義務などを明確にする必要性の指摘があった。(WDSに加盟する組織のユニットを、実際にデータサービスを行っている組織なのか、その親組織でも良いのか、といった具体的なイメージが不明確)

 

2.WDSへの今後の対応

 

(2-1)国内各WDCの対応、新メンバーの勧誘

 

  • 新しいWDSメンバーの規準はまだ確定していないが、引き続き各WDCのWDS移行の形態について議論を進める。海洋関係などのデータセンターに対するリクルート活動は引き続き行っており、本年2月17日にJODCで開催される海洋資料交換国内連絡会に渡邉が出席してWDSに関する説明を行う予定。また学術会議情報学委員会・国際サイエンスデータ分科会(CODATA対応を含む)に渡邉、荒木が出席することが要請されており、CODATAとの連携だけでなく、他分野におけるデータセンター活動や情報科学分野との連携について提言を行う予定。

  • 太陽電波WDCと大気光WDC(いずれも国立天文台)は、現在保有するデータを適当な他WDC等に移管し、WDSには参加しない方向で検討。

 

  各WDCからの現状報告:

 

(2-2)WDSシンポジウム(仮称)への取組

 前回のWDC小委員会(09年1月)では、2010年にWDS会議を日本で開催することについて、WDS-SCと協議を進めることとした。しかしSCIDからの勧告によると、WDS総会(ディレクター会議)は、隔年で開催されるCODATA総会に合わせて開催することとされているため、第1回のWDS総会は、2010年10月にケープタウンで開催されるCODATA総会に併せて開催することとなった。そこで日本でのWDS会議は、科学シンポジウムとして2011年に開催する方向で、今回の小委員会に再提案する。ただし2010年10月の段階ではWDSのメンバーはまだ確定していないと思われるため、実際にはこの科学シンポジウムが、実質的な初回のWDS会議となる可能性が高く、一部にビジネス・セッションを含む形態になる可能性がある。

 

  • 開催時期:2011年秋(仮)

  • WDS科学シンポジウム(仮称)の主要テーマ(仮):

WDSの理念と目標

WDSと他のデータ関連組織との連携(CODATA、GEOSSなど)

情報科学とWDSとの連携 (WDSネット、Virtual Observatoryなど)

WDSが創出するサイエンス (学際・分野横断型研究)

  • 準備委員会の発足(委員:渡邉、荻野、家森、金尾、石井、村田)

  • 3月のWDS-SCにおいて具体的な提案を行う。  

 

(2-3)その他

 

学術会議におけるWDSへの国際対応について

 

 現在は地球惑星科学委員会国際対応分科会の下の「WDC小委員会」が、WDSに対応している。発足当初のWDSの重要な構成メンバーは地球科学系の旧WDCであり、WDSSC日本委員も地球科学系から出ているため、当面はこれで対応出来ると思われる。しかしWDSSC委員はICSUが決めるため、次期以降は地球科学系から選出されるとは限らない上、WDSが対象とする領域には、自然科学全般に加えて、人文・社会系科学まで含まれており、WDSの具体化とともに、現在の体制では対応できなくなる可能性がある。そこで国際的なデータ交換を扱う学術会議の「然るべき委員会等」が親委員会として、ICSU傘下のSCCID、CODATA、WDSに対応することが望ましい形態であろう。ただし地球科学系WDCは、IGY以来の蓄積があり、共通の任務と課題を有しているため、WDC小委員会は従来通り地球惑星科学委員会に設置し、代表が親委員会に参加する形をとる方向で、今後関連委員会との協議を行う。

 

3.WDS国内シンポジウム(STE研・研究集会)

 

 10年度名大STE研研究集会として、「WDS国内シンポジウム (第一回)」を申請(日程の一部をWDC小委員会に充てる)。WDSでは自然科学分野だけでなく、人文・社会科学系分野までデータセンター活動を拡大することになっているが、そのことによって創出されるサイエンスについては具体的なイメージに乏しく、人文・社会科学系分野から自然科学系データに対するニーズについても明確ではなかった。しかし最近になって、恐らくは地球環境問題の関係であると思われるが、最近になって人文・社会系分野から自然科学系分野へ働きかける機運が生まれつつある。そこで(1)太陽・地球科学系科学分野におけるデータセンター活動と、人文・社会科学系分野を含む他分野のデータセンター活動との連携、(2)太陽・地球科学系分野のデータセンター活動に対する、他分野からのニーズや、データベースの学際的利用に対する提言、(3)データベースの学際的利用によって創出可能なサイエンスの提言、(4)国際的データセンター活動に関する情報交換と、今後の活動方針に関する議論(WDC小委員会を兼ねる)などを目的とした研究集会の申請を行うこととした。

 

4.その他

 

今後のスケジュール

 

2010年3月22-24日 SCCID+WDSSC合同会議、WDSSC会議(パリ)

      10月22-24日 WDS総会、WDSSC会議(ケープタウン)

2010年11月(?)  WDS国内シンポジウム + WDC小委員会

 

付表:Expressions of Interest (Note: All expressions of interest are informal and non-binding)

 

WDC for Cosmic Rays, Nagoya, Japan

WDC for Geomagnetism, Kyoto, Japan

WDC for Aurora, Tokyo, Japan

WDC for Solar Terrestrial Science, Sydney, Australia

WDC for Glaciology, Boulder, USA

WDC for Solar Activity, Meudon, France

World Stress Map Project

WDC for Soils, Wageningen, The Netherlands

Space Research Institute, Kyiv, Ukraine

International Space Environment Service – Canada

WDC for Ionosphere, Tokyo, Japan

WDC for Geomagnetism, Edinburgh, UK

World Data Center for Human Interactions in the Environment, Palisades, USA

World Data Center for Meteorology, Asheville, USA

World Data Center for Geoinformatics and Sustainable Development, Kyiv, Ukraine

WDC for Renewable Resources and Environment, Beijing, China

WDC for Space Science, Beijing, China

World Data Center for Glaciology and Geocryology, Lanzhou, China

WDC for Seismology, Denver, USA

World Data Center for Satellite Information, Greenbelt, USA

International Earth Rotation and Reference Systems Service

Intergovernmental Oceanic Commission/ International Ocean Data Exchange

National Research Foundation/ South Africa

UNEP-World Conservation Monitoring Centre

WDC for Astronomy, Beijing, China

The Bureau Gravimetrique International

The Hermanus Magnetic Observatory, South Africa

The Centre de Donnees astronomiques de Strasbourg, France

Intermagnet

WDC for Oceanography, Silver Spring, USA

International Seismological Centre

German Research Centre for Geosciences

World Data Center for Remotely Sensed Land Data, Sioux Falls, USA

World Data Center for Geophysics and Marine Geology, Boulder, USA

WDC for Solar Terrestrial Physics, Boulder, USA

Institute of Physics of the Earth, Strasbourg University

Solar Influences Data analysis Center and  WDC for Sun Spot index, Brussels, Belgium

WDC for Biodiversity and Ecology, Denver, USA

WDC for Climate, Hamburg, Germany

International VLBI Service for Geodesy and Astronomy

WDC Solid Earth Geophysics, Moscow, Russia

WDC Solar Terrestrial Physics, Moscow, Russia

European Org. for the Exploitation of Met. Satellites (EUMETSAT)

International Service of Geomagnetic Indices

Permanent Service for Mean Sea Level

Georgian National Academy of Sciences

International GNSS Service

International Center for Earth Tides and WDC for Earth Tides, French Polynesia

International Union of History and Philosophy of Science

Ministerio de Ciencia e Innovación/Spain

International Union of Geodesy and Geophysics

German Research Centre for Geosciences, GFZ Potsdam

International Federation for Information Processing

Brynterpretation Ltd

University of Warwick,

Science and Technology Facilities Council/UK

Canadian Space Agency

World Data Center for Marine Environmental Sciences, Bremen, Germany

WDC for Meteorology, Obninsk, Russia

WDC for Oceanography, Obninsk, Russia

WDC for Rockets, Satellites, and Earth Rotation, Obninsk, Russia

IRIS Data Management System

International Laser Ranging Service

WDC小委員会(第21期第1回)記録

日時:2009年2月16日(月)13:30~15:30 

会場:日本学術会議6階6A(2)会議室

 

議事

  • 小委員会委員長の選出

渡邉委員が選出された。

 

(1)ICSUにおけるWDS設置の経過報告(渡邉委員長、国沢委員)

概要:2008年3月に提出されたSCID (Strategic Committee on Scientific Information and Data)報告において、ICSU傘下のデータ・情報関連組織であるWDCとFAGS (Federation of Astronomical and Geophysical Data Analysis Services) を統合して、新たにWDS (この時点ではWorld Data Services)を創設することと、ICSUが推進するデータ・情報関連事業の大局的な方針を議論するSCCID (Strategic Coordinating Committee for Information and Data) が提案され、2008年4月に開催されたWDCパネルとFAGS委員会との合同会議において、新組織の名称をWDS (World Data System)とすること、2009年の移行期に、WDS Transition Team (WDSTT) を設置することなどの修正意見が出された。そして2008年10月に開催されたICSUの全体会議において、上記の修正意見を含めてWDSの設置が決定した。これを受けて以下の日程に従ってWDC/FAGSからWDSへの移行が行われることとなった。

 

  • 2009年2/3月:WDSSC (WDS Scientific Steering Committee)とSCCIDのメンバーを選出(ICSUによる)。

  • 2009年春~夏:WDSへ参加するデータセンター等を募集

  • 2009年秋:WDSの新組織が確定

  • 2010年:WDS全体会議の開催

 

(2)WDSに対する我が国の対応について

 上記の通り、2009年の春から夏にかけて、各WDCに対してWDSへ加盟するかどうかについて照会がある見込み。我が国としてはWDSに積極的に協力し、これまでWDCに参加していなかった地球環境関連のデータセンターにも、加盟を呼びかける。

 

(3)各WDCの現状報告とWDSへの対応

○ 地磁気WDC(家森):配付資料あり。WDS加盟予定

  • 大気光WDC(桜井):1994年までのデータを保管・公開しているが、最近の新規データは無い。WDSには加盟しない方向で考えており、過去のデータの移管先として、STE研と交渉を行う予定。

  • 太陽電波WDC(柴崎):最近は国外から新規データが入ってこない。Archived dataはベルギーのWDC for Sunspot Index に移管し、WDSには加盟しない方向で検討中。

  • オーロラWDC(金尾):JCADM対応,メタデータ集積、NIPRの時期中期計画における極域総合データベース構築計画について紹介。現在はオーロラを中心にUAPデータをアーカイブしているが、WDSではより広範囲な極域観測データを扱うセンターとするよう、名称を含めて検討してはどうか、という示唆があった。

  • 電離層WDC(石井):電離層に限定せず、例えば宇宙天気に関連したデータを扱うなど、拡大した形でWDSのセンターとなる可能性を検討。

  • 科学衛星WDC(篠原):所内においてWDCについての認識が十分でないため、WDSへの移行に際して、当小委員会からの情宣活動を早急に行う必要がある。

  • 宇宙線WDC(渡邉):茨城大で行ってきたデータ処理作業を、本格的にSTE研に移行し、WDS加盟に備える。

 

  • WDS全体会議の日本開催の可能性ついて

General Assembly of WDS Directors を2010年に日本で開催する可能性について、WDSTT関係者より非公式な提案があり、当小委員会より意思表示を行うこととした。またWDCパネルでは、近い将来日本のWDCに対する現地評価を行うことが議論されて来たことを受けて、上記のWDS会議に付加する形で、WDSSC委員会による日本のWDSセンターの現地評価を行う可能性を検討する。WDS会議の具体案については、荻野(名大STE研)、家森(地磁気WDC)、石井(電離層WDC)を中心に、検討を開始することとした。

 

(5)  地球惑星科学委員会国際対応分科会報告(渡邉)

2009年1月15日に開催された表記委員会に、渡邉が委員として出席。内容は配付資料に。今後は国際組織への分担金等の問題が議論される見込みのため、ICSUで検討されているWDSセンターに対する年会費徴収の動きを見ながら、当小委員会の意見を反映させて行く必要がある。

 

(6)     IGY+50シンポジウムの報告、つくば宣言(家森)

・家森委員より、経過概要について説明あり(別紙資料)。

 

(7)     GEOSS、CODATA等との連携

日本学術会議では、情報学委員会/国際サイエンスデータ分科会が対応している。CODATAでは、従来からのデータ交換ポリシーの策定を主体とした活動だけでなく、データ交換における情報科学との関わりを重視する方向に動いているので、今後連携を深めて行く必要がある。

 

(8)     国内WDCのネットワーク結合と、国際WDSネットワークへの対応

WDCに対しては、「システム」として十分機能して来なかったという批判があるが、WDCが設立されたIGY以来、Boulder のNGDCに設置されているWDC for Solar-Terrestrial Physics などのWDCが、経費的にもCenter of centers 的な役割を担ってきた。WDSにおいても、データ・フォーマットやメタデータの標準化、センターを結ぶネットワークの構築などの中心となるセンターの存在が重要であり、我が国のセンターとしても、国際的な組織化に積極的に対応して行く。

 

(9)     WDCガイドブックの改訂とポータルページの充実

WDSセンターの決定した段階で、我が国のWDSセンター活動を照会するガイドブックを出版する。また、日本のWDCsを総括したポータルページの作成を検討する。

 

次回は11月中旬頃を予定。

 

 

 

 

22-2
23-1
23期第2回
23期第3回
21-3
22-1
24-1
24-3
21-2
21-1
24-2
25-1
22-3
21-1
bottom of page